戸山流とは
戸山流は戦時中陸軍戸山学校にて創設された日本に於ける実戦を想定且つ経験した最新にして最後の居合道です。

 極意
戸山流居合道は野外実戦を想定した立ち居合で、一刀両断の大技を真髄とし、心身を鍛えて活人剣に至るを極意とします。

 特徴
戸山流居合の創始は大正14年と新しいですが、その精神は戦国時代と同じく、実戦ですぐ使えることを意図しており、戦国時代の居合すなわち真の古武道を再現したものです。
実戦を想定しているのが故に、立ったまま抜き、斬突します。


戸山流居合は、その発想において最も単純素朴です。
「敵に勝つ」ことが最大の狙いです。 過度の虚飾はなく、洗練された優雅さ・優美さもありません。
居合として、武道として生まれたての赤子のようなものです。
戸山流居合を居合道に昇華し、発展・普及させるのは、戸山流居合道を学ぶ者の使命です。


日本刀の扱いに慣れていない者でもすぐ修得できるように考案された戸山流居合は、初心者でもこれを覚えるのは困難ではありません。
婦女子老人子供でも修得可能です。
一方、戸山流居合を完全に習熟して極意に達するのは多大の努力を要します。


戸山流居合は、実用すなわち斬るを目的とするが故に、無理のない姿勢、足捌き、腕の振り、刀の動きなどのあらゆる面で人間工学的に見て合理的です。


実用刀法に試斬りの修練を伴うのは当然です。
試斬りを通して「斬れる居合」を自得し、精神を鍛錬します。
試斬りをやらない武道はどうしても脇道にそれやすいのです。


戸山流居合と剣道は、根本精神である武道ということではかわることろはなく、心構えは一緒です。
居合と剣道の両者は相互補完作用をして、その向上に役立ちます。
剣道人は居合をやり、居合人は剣道をやることにより、その人の技は確実に進歩し向上するでしょう。


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